2012年3月23日 (金)

デコポンはどこから来た?

最近、デコポンを食べている。うまい。上皮が剥き易い。じょうのう膜が薄くそのまま食べられる。不精な自分にうってつけ。甘い、上品なオレンジとみかんの香り。で、調べてみた。タンゴール「清見」が種子親(♀)で「ポンカン中野3号」が花粉親(♂)とのこと。「清見」は国産のタンゴール第1号(みかんTangerine+オレンジOrange=Tangor)で1949年から31年間かけて改良育成され1979年に「タンゴール農林1号」として登録された。吉田俊雄 育種学研究5:103~107(2003)。清見系のタンゴールは色々あるが、どういう訳かこの文献をみるとデコポンだけ品種登録されていない。それでさらに調べると、「新編 原色果物図説」小崎格ほか監修 1996年出版 養賢堂 に説明があった。デコポンは1978年に農林水産省果樹試験場口之津支場(長崎)で初結実したが、当初玉揃いが不良で奇形果が多く品種として選抜に至らなかったが、食味が著しく優秀であるため熊本県等の産地で評価され普及されるに至った。本品種は農水省の地域系統適応性検定による正規の選抜過程を経ずに、新種苗法の制定で厳しく管理される以前に、なんらかの経路で育成場所から直接産地に流れ、増殖されたものである。品種名の不知火は熊本県で命名されたもの。

本来なら日の目を見ずに幻に終わったはずのデコポン。今日もありがたく頂いた。

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