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2016年2月29日 (月)

『メダリオン』ゾフィア・ナウコフスカ読了

東欧の想像力12。ポーランドの短編小説。8編からなるナチス・ドイツの狂気の残虐行為に対する証言集。映画「ショアー」これはテレビで偶然、途中からみて、最後まで見ていられなかった。訳者あとがきでもこの小説との関連付けがされている。小説は淡々として事実のみ記す。「線路脇で」のように何故が理解できない証言者が印象的だ。とても合理的な絶滅収容所のシステム。しかし結局大部分の人間は殺す側も殺される側も現実を理解できずに死に、少数の人間は証言するために生き残る。「人間が人間にこの運命を用意した」のは、なぜ?
作者ナウコフスカはブルーノ・シュルツとも交遊があったという。ブルーノ・シュルツもあっという間に殺されたユダヤ人だった。
ところで東欧の想像力13はガイドブックだという。それよりヴィトキェヴィチを翻訳してください。お願いします。

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