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2016年1月 7日 (木)

『古書収集家』グスタホ・ファベロン=パトリアウ読了

ペルーの作家。ホラー小説のような推理小説。ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロの映画「エンゼルハート」を思い出した。あれはミステリのようなホラー映画か。細い明朝体?で書かれた挿話が気味悪さを引立たせる。異常な兄妹の話と兄の殺人事件の謎解きだろうが、あまり意味はない。読者をその異様な世界に振り回す小説。あの謎解き自体、本当だろうか。焚刑にあった者たちの羅列をする探偵役のグスタフ自身異常だろうし最後のダニエルの告白を信じる理由もない。現実の出来事のかけらを集めまたばらばらにする、だから妙なリアリティがあり、一方より非現実的な世界になる。その中で謎は意味をなさなくなり、すべては焚刑にあった者のように火の中に消える。コルタサルのニカラグアではないが、南米は残酷な歴史を背負い続けている。

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