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2015年12月 3日 (木)

アンナ・カヴァン『鷲の巣』読了

相変わらず主体性のない主人公。今回は男だが。ひたすら「管理者」の庇護を求める。不条理な設定はカフカの「城」や「審判」のようでもあるが、カフカの迷宮と違い、ひたすらいらいらさせる。この筆致はアンナ・カヴァンならではと思える。最後の章で前に裏切られた?管理者にすがろうというのは、どういうことだろう。今回も急に見慣れぬ土地の描写等はいいと思う。美容師の娘もよい。作者自身書きながら主人公同様不安定で振り回されているようだ。安定した部分とそれを覆う不安定な大部分。そんな感じがした。

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