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2015年10月 1日 (木)

『数学者の孤独な冒険 収穫と蒔いた種と』アレクサンドル・グロタンディーク読了

新装版。天才数学者のなんと言っていいやら、とにかく長い手紙のような本。自分で蒔いた種は自分で刈り取れということか。彼にとっても収穫は苦いものでそこから何故そうなったという「省察」が始まる。信仰告白みたいで全部曝け出していると彼は信じているみたいだが、そうではないだろう。数学については「数」「量」「形」の三つの統合と述べている以外数式(スキーム、トポス、モチーフとかは言葉として当然出ている)も出てこない。キムチの作り方は最後の付録についているが、日本式の砂糖たっぷりの甘いキムチ?が好きらしい。望月新一の関連で彼を知ったが、望月の今置かれている状況と被さるような場面が結構出てくる。あと翻訳だけど例えば303頁の「私子供ひとり感嘆思い出は1950年代末と1960年代はじめに位置しています。」が七つも出てくる。原文に忠実なのかな。天才の内面という意味では結構面白かったけど、子供の心もいいがもっと大人になったらと思いましたし、もっと数学をやるべきだったとも思いました。時間がかかり読むのが辛かったのが本当のところです。

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