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2015年6月

2015年6月29日 (月)

スタニスワフ・レム『短篇ベスト10』読了

 レムコレも5冊目、あと1巻で終了か。最初の1巻からもう10年以上たつか、そのときはまだレムは存命だった。レムとの付き合いも40年以上。早川の世界SF全集での「ソラリスの陽のもとで」「無敵」との衝撃的な出会い。泰平ヨン、枯草熱等々。「大失敗」以来か。それにしても図書刊行会ほどの出版社がこの本の帯に「未訳の10篇」とかなぜ煽るのだろう。深見弾はロシア語からの重訳だからか。沼野がレムコレで「ソラリス」を訳したとき山形浩生がなぜいま新訳かとアマゾンで書いていたと思うが、この短篇集にも当てはまる。本当に未訳のレムがもっと読みたかった。まあこの短篇集もなんだかんだ言ってもレムだから面白いのだが。深見弾がわざわざレムの自宅まで押しかけたような、また形は違うけど工藤幸雄がブルーノ・シュルツを全訳したような熱意を訳者のみなさんに望みます。

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2015年6月 3日 (水)

『ブルガーコフ作品集』読了

読み応えがあるのは『モルヒネ』と『偽善者たちのバカラ』。だけど『モルヒネ』は津軽書房で露日対訳版が出ている。折角ブルガーコフを訳すんだったら未訳にして欲しかった。『巨匠とマルガリータ』初期稿を読むとあの素晴らしいヨシュアとピラトのシーンが思い出される。この作品集は何なんだろう。ブルガーコフの年譜と自伝で不遇さを強調したいのかな。なんか露文の学生たちの研究室のコロキウムの資料か卒論みたいだ。

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