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2015年2月 9日 (月)

サマンタ・シュウェブリン『口の中の小鳥たち』読了

15の物語からなるアルゼンチン作家の短篇集。アルゼンチンだからと言ってラプラタ幻想系譜に位置づけるのはどうなんだろう。例えば『最後の一周』や『弟のバルテル』なんかアメリカのブラッドベリの『黒いカーニバル』だ。全体的にも昔のテレビドラマ「ミステリー・ゾーン」を思い出す。しかし根底にあるのはソ連のハルムスにも通じる世界に対する悪意。それが顕著に表現された表題作の「口の中の小鳥たち」や「アスファルトに頭を叩きつけろ」はとても暴力的でいい。

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