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2014年11月19日 (水)

フリオ・コルタサル『八面体』読了

「八面体」8話、「最終ラウンド」3話、計11話の短篇と短篇小説の論考が入っている。コルタサルらしい小説と言えばそうなんだが、全体的に何か抑制されている。幻想感も読んでいる最中にはあまりなく物足りなく感じたが、読み終えたあと、改めて題名をみてるとその不気味さが浮き出てくる感じだ。このタイムラグが何ともいえない不思議さを出している。始めの「リリアンが泣く」なんていいな、あと「キントベルクという名の町」「旅路」も。コルタサルの現実と非現実な世界が錯綜するのが好きだ。そう思うとこの短篇集はやはり優れている。話がずれるけど、「最終ラウンド」と名づけられた3話はコルタサルのボクシング小説かと思って期待したが、違った。少しがっかり。彼のボクシングを題材とした短篇集をどこか出さないかな。

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