« 風雲児たち 幕末編 22・23 | トップページ | 本・本・本 »

2014年1月13日 (月)

内村直之『古都がはぐくむ 現代数学』読了

副題:京大数理解析研につどう人びと 一昨年来ABC予想を解決したという望月新一も載っているというので、やじうま的に読んだ。前から数学は苦手なのに、NHKのポアンカレ予想やフェルマーの最終定理の番組なんかはYou Tubeで見た。面白かった。この本に出てくる数学者もみんな凄い。また数理解析研と外国を含めて他の大学や研究所との出入りが頻繁なのに驚いた。実際国境はないような感じになる。純粋数学と応用数学、数学と物理。昨年末のこれもNHKの「神の数式」はつまらなかったが、まだまだ数学の世界は広くまた伊原康隆の「整数論の山々」のように険しく、未踏の地ばかりだ。レムのSFで現実の数学理論とは別体系の数学が埋もれていった話があったかと思うが、この本を読むとその可能性も十分あるし、人類が数学をやり続ける限りその体系も飲み込むのかなとも思う。何万年先か知らないが。多分数学の終わりが人類の進歩の終わりだろうと思わせる本だった。最後に望月新一に戻ると数理解析研に「日本で就職したい」と自ら言ってきたそうだ。それから20年後に件の論文を発表した。天才をしても大変な世界だと思う。この本を読んでる最中にナビエ・ストークス方程式がカザフスタンの数学者に解かれたと言う記事が出た。この本の最後の方に出てくる話題で不思議な一致だ。

|

« 風雲児たち 幕末編 22・23 | トップページ | 本・本・本 »