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2013年11月26日 (火)

ブッツァーティ『石の幻影 短篇集』読了

中篇「石の幻影」他5篇。石の幻影は人工知性の話。機械がチューリングテストでは女性になり切るか、人間を騙すことが課題のひとつだが、これは女の性を与えられた人工知性の悲劇。電気羊のネクサス6の悲惨さと本質的に同じだろう。諸星大二郎の「肉色の誕生」にも通じる。人工知性はレムのゴーレムXIVのように人間を超越するか、ネクサスのように人間の悲劇性を引き継ぐだけか。少なくとも将棋ソフトからはそのどちらも生まれそうにない。他の5篇。「海獣コロンブレ」はブッツァーティらしい余韻がある。その他も楽しく読める。数年前亡くなったバラードの「第三次世界大戦秘史」風味があるのに気がついた。

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