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2013年6月18日 (火)

フランティシェク・クプカ『カールシュタイン城夜話』読了

チェコの小説、1943年に書いたと著者のあとがきにある。大戦終了前にしては、物語の雰囲気がよくて面白い。カレル4世と重臣3人の女についての21の話。いや実際は22の話か。「ベアータ」は映画『汚れなき悪戯』のマリア版のよう、泣かせる。至福の人「モニカ」の凄まじさ。悪魔さえ出し抜く「アレナ」のしたたかさ。「マグダレーナたち」に出てくる鞭打行者の話も本当なんだろうな。「アネシカ」とルカーシの恋の成就も微笑ましい。結局、全話面白い。クプカはもっと小説を書いているらしい。この物語も3部作の3番目という。全部訳して欲しい。そういえば「サラゴサ手稿」はどうなった。

最近、本を読むのが遅くなった。相変わらず積読本は増えているのに。

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