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2012年11月

2012年11月21日 (水)

アナトーリイ・キム「リス」を読む

読みづらく、時間がかかった。語り手の移り変わり、場所、時間の転移がめまぐるしく頭がついていかない。
結局「リス」の××イの二つの伏字は何だったんだろう。主な語り手としての黒子の部分、あるいは結末の暗さ。リスの人間に対する憧れと失望。××イのふたつの伏字はリス自身の人面獣心の恥ずかしさだったのか。だけど彼の3人の人間の仲間は彼が感じたほど哀れな最後だったのか。
アクーチンの死後の彷徨の描写は素晴らしい。ゲオールギイも自覚した人間だった。ルペーチンも。リスは彼らに何を望んだんだろう。いとしい人って誰だろう。リスは人間に近づき最後に人間になり、 不幸になった。深い森で素晴らしいキノコを採っていた方が幸せだっただろう。
すべて著者の言うおとぎ話の世界か・・・。確かにアンデルセンの人魚姫のような話だ。

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