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2011年11月15日 (火)

『21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 時間はだれも待ってくれない』

10か国12作品が収められている。序文、あとがき、あと各国の作品の前の説明文が鬱陶しい。解説の沼野充義が昔、編んだ岩波の短編集『夢のかけら』の方がアンソロジーとしては良かった。沼野先生こんな所にいないで早く国書のレム全集発刊して下さい。まずオーストリア「新教皇万歳」パーパム、これが何故東欧かは沼野氏の解説読んで。だけど、つまらん。ルーマニア「私と犬」フランツ、なんかヒューゴ・ガーンズバックの「ラルフ124C41+」の老年版のよう、「女性成功者」ブルンチェアヌわ、なんと誇らしい題名、住谷先生エリアーデ幻想小説全集、素晴らしかったです。ベルラーシ「ブリャハ」フェダレンカやっと東欧らしく面白いがなんでこの傑作集に入っているの、チェコ「もうひとつの街」アイヴァス、クトゥルフみたい。スロヴァキア「三つの色」フスリツァこれもブリャハと同じだが底が浅い、「カウントダウン」フスリツァ基本的にこの作家はパニック系?ポーランド「時間はだれも待ってくれない」ストゥドニャレク、表題作、ジャック・フィニィか。旧東ドイツ「労働者階級の手にあるインターネット」シュタインミューラー、パラレルワールドだけど面白い、恐怖感もありよい。ハンガリー「盛雲、庭園に隠れる者」ラースロー、シノワズリいい。ラトヴィア「アスコルディーネの愛-ダウガワ河幻想-」エインフェルズ、読みづらい、変な第三者視点はいらないような。セルビア「列車」ジヴコヴィッチ、短いけど良い、余韻が残る。黒田藩プレスの短編集も良かった。秀作もあるが、全体的にみるとレベル低い。深見弾は偉大だった。

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