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2011年10月10日 (月)

『カフカ短篇集』岩波文庫を読む

これは20篇が収められている。寓話集より物語性がある感じだが、区分けは出来ない。「火夫」は長編「アメリカ」の第一章に当たる。一番面白かったのは「流刑地」。旅人が経験する処刑の美学。なにかアンリ・ミショーの「幻想旅行記」のような、それに影響を受けた諸星大二郎の「遠い国」シリーズのような感じ。「判決」とか「掟の門」とか如何にもカフカという物語。「万里の長城」は何だろう。建設について考察していると思ったら、曖昧な君主制に話が移っている。「雑種」「父の気がかり」とか他の作品同様、世界は曖昧なまま存在し、人々に開かれているし、それは人々も曖昧な存在であるということか。

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