« PKD作品集『ペイチェック』を読む | トップページ | 『夜想曲集』カズオ・イシグロを読む »

2011年7月27日 (水)

『ソモフの妖怪物語』を読む

小ロシア(ウクライナ)を舞台としたオレスト・ミハイロヴィチ・ソモフの小説。面白い。前に「ロシア怪談集」で読んだゴーゴリの「ヴィイ」みたいだと思ったら、ゴーゴリの先輩で彼の世話もしたとあとがきにあった。「ヴィイ」はソ連の怪奇映画「妖婆 死棺の呪い」の原作でこの映画もなかなかだったな。『ソモフの妖怪物語』には八話の妖怪譚がある。どれも面白いけど、「人狼」なんかいい味している。「キエフの魔女たち」「寡婦の息子ニキータの話」も好きだな。この小説の全体の雰囲気が「ヴィイ」のほかに「サラゴサ手稿」にも似ている。ポーランドに支配されたりしていたせいかな。小ロシアとポーランドは仲が悪いみたいだけど。そう言えば先日観た『石の花』もウクライナウラルの話だった。間違いでした。

|

« PKD作品集『ペイチェック』を読む | トップページ | 『夜想曲集』カズオ・イシグロを読む »