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2011年7月

2011年7月27日 (水)

『ソモフの妖怪物語』を読む

小ロシア(ウクライナ)を舞台としたオレスト・ミハイロヴィチ・ソモフの小説。面白い。前に「ロシア怪談集」で読んだゴーゴリの「ヴィイ」みたいだと思ったら、ゴーゴリの先輩で彼の世話もしたとあとがきにあった。「ヴィイ」はソ連の怪奇映画「妖婆 死棺の呪い」の原作でこの映画もなかなかだったな。『ソモフの妖怪物語』には八話の妖怪譚がある。どれも面白いけど、「人狼」なんかいい味している。「キエフの魔女たち」「寡婦の息子ニキータの話」も好きだな。この小説の全体の雰囲気が「ヴィイ」のほかに「サラゴサ手稿」にも似ている。ポーランドに支配されたりしていたせいかな。小ロシアとポーランドは仲が悪いみたいだけど。そう言えば先日観た『石の花』もウクライナウラルの話だった。間違いでした。

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2011年7月21日 (木)

PKD作品集『ペイチェック』を読む

これも全部既読のはず。やっぱり「時間宇宙士へのささやかな贈物」いいな。「まだ人間じゃない」これは憶えていた。多分子供のころの野犬狩りとリンクされているからだろう。確か関谷ひさしの「ストップ!にいちゃん」にも野犬狩りが出てきたと思う。あの鉄の輪は子供心に衝撃だった。

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2011年7月17日 (日)

『探偵物語』カーク・ダグラス1951を観る。

日本語的には「刑事物語」だろう。鬼刑事というか薄情刑事の物語。同僚、上司はいい奴ばかり。ピントのずれた万引き女が21分署の雰囲気を和ませる。主人公の自分でもどうしようもない運命。そんな哀しい物語。カーク・ダグラスの演技いい。こういうアメリカの警察映画の影響を日本の映画・テレビドラマは延々と受け続けているのだろう。

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2011年7月10日 (日)

ソ連映画『石の花』1946を観る。

旧ソ連初のカラー映画。石の花の咲く場面もいいけど、見所は結婚式の宴会場面。民族性豊かで最高。こういう映画は観ていて安心。まあ芸術作品は金持ちのためでなく一般大衆に鑑賞されるべきと言うメッセージが込められているけど。

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『ハンター×ハンター』28

ジャンプの「友情、努力、勝利」の王道漫画。だけどジャンプの勢いというかスピードが欲しい。まあ次は8月4日発売だからいいか。最後の方の少女漫画みたいな場面、奥さんに手伝ってもらったのかな。

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2011年7月 6日 (水)

PKD『アジャストメント』を読む

フィリップ・K・ディック、通ぶってPKDと書く。初訳の一篇を除き以前読んだものなのに全然憶えていないのに愕然。自分は本当に以前の自分なのだろうか。確かにサンリオの短編集4巻も書棚にあるし、悪夢機械も、ハードカバーのパーマー・エルドリッチも火星のタイムスリップも(文庫本だった)ある。もう「こわくずれてしまえ」のようにくずれ始めているのだろう。だけどディックは面白い。多分以前なら「ウーブ」あたりが好みだったと思うが、今回は「凍った旅」が良かった。この船の善良さ。この主人公の善良さが身に沁みる。最初の船の人間には必ず良い思い出があるという思いこみ。最後の別れた妻との再会時の時間飛行士のような疲労。ディックはいいな。『ペイチェック』も買ってある。これは初訳がない・・・新訳の『ドクターブラッドマネー』『スキャナー・ダークリー』も買ったまま。長編ではサンリオの『暗闇のスキャナー』が一番好きだった。『ブラッドマネー博士』も面白かった。またディック読み始めるか。

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2011年7月 2日 (土)

『チョッキー』ジョン・ウィンダムを読む

ジョン・ウィンダム懐かしい。「トリフィドの日」とか覚えている。結構読んでいたはずだが忘れてしまった。この『チョッキー』は新訳。前の早川のはネタバレの題名だから。歳のせいだろう、家族愛が気にいった。昔はストーリーばかり追っかけていたけど、みんな忘れてしまう。また最近はSF的要素にあまりこだわらなくなった。これは読後感がいい小説だ。

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