« ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』4話目 | トップページ | 団鬼六氏とストリップ »

2011年4月27日 (水)

ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』最終話

第5話で最終話「どうやって私は百万長者になったか」「満足してくれたかい?これで本当におしまいだよ。」言うのは恥かしいけど泣いた。最後の聖者のような終り。エチオピア皇帝の懸章と勲章に値する男が何を意味するのかは、知らない。彼の純真さの絶頂と転落の象徴かも知れないし、給仕として、人間として一つの到達点であったのかも知れない。最後は全ての罪を背負うように淡々としかし目標を持って生きていく。今頃気が付いたが4話の金槌で釘を打つ右腕の太い幼子はナチスに変わる共産主義をあらわしているんだろうな。また今回出てくるジプシーの家族も迫害され続けてきたんだろう。一杯の宝物が詰まった、本当に素晴らしい物語だった。また言うけどきれいな文章、上品な文章だ。満足を越えてしまった。

|

« ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』4話目 | トップページ | 団鬼六氏とストリップ »