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2011年2月17日 (木)

オルハン・パムク『新しい人生』読了

ようやく読み終えた。「新生」キャラメル。親父が吸っていた「新生」を思い出す。いろいろな光景。中でも主人公の母親が彼が兵役中に亡くなったこと。今日ママンが死んだ。結婚し可愛い娘までいるのにジャーナン、ジャーナン。バス、バス、バス、映画、映画、映画。結局、本は愛、旅行、つくりもの。鉄道監査役のおじさんらしい。最後にたどり着くのは死。店や銀行の名前はまるで「ナニワ金融道」のようないかにも。ナニワはもろ下品だが、多分遊び。ああ哀れなオスマン。彼はここにもそこにもその間にもいない異邦人。「愛」のためにオスマン、メフメットそれともナーヒットを殺す。嘘だろう。「自分」のためだろう。こういう本は疲れる。パムクよ、こんどはジャーナンが主人公の本を書いてくれ。新しい人生が開けるかも知れない。

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