2018年4月18日 (水)

シェイクスピア4『夏の夜の夢・間違いの喜劇』松岡和子訳・ちくま文庫読了

「夏の夜の夢」いたづら妖精パックって「ベルセルク」のパックじゃないか。「ロメオとジュリエット」の自己パロディみたい
「間違いの喜劇」関西どつき漫才風

翻訳者は訳すのが楽しいだろうな。

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2018年4月 3日 (火)

シェイクスピア3『マクベス』松岡和子訳・ちくま文庫読了

黒澤明の「蜘蛛の巣城」昔みたな。圧巻弓矢で殺される場面。マクベス夫婦は凄いけど、弱い。人間はみな弱い。最後に出てきてすぐマクベスに殺される若者は幸せ者。でもマクダフは妻子をおいて逃げて本当に卑怯者だな。呪われるがよい。

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2018年3月22日 (木)

シェイクスピア2『ロミオとジュリエット』松岡和子訳・ちくま文庫読了

若い二人の哀しい純愛。それにしてもシェイクスピアが簡単に人を殺す。この話もよく人が死ぬ。純愛物語だがあとがきにもあるように猥雑さが一杯。ー娘たちはカリンと言うたび忍び笑いをするんだー -Rは尻のR- arseよりrumpかとも思うけど乳母の教養からすると本のとおりなんだろな。ブラッドベリのR is for Rocket. を思い出した。 -fall into so deep an O- Oは××××のO。品がないな。

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2018年3月13日 (火)

シェイクスピア1『ハムレット』松岡和子訳・ちくま文庫読了

シェイクスピアを読もうと思った理由は強いて言えばもう人生が長くはないなと感じはじめたからか。ちくま文庫のシェイクスピア全集を1の「ハムレット」から読み始めた。有名なセリフ「To be,or not to be」はここでは「生きてこうあるか、消えてなくなるか」となっている。「尼寺へ行け」もある。この二つのセリフぐらいしか知らなかった。しかし、こうも主人公が悩める男だとは。そして誰もいなくなった。被害者が加害者になりまた被害者とコロコロと反転する。人間の心模様とはそんなものだろう。結局 「not to be」が質問の答えなんだろう。

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2018年2月20日 (火)

ロマン・ギャリ『ペルーの鳥 死出の旅へ』読了

リトアニア生まれのユダヤ系作家の16の短編からなる小説集。ロマン・ギャリは題名から勝手に南米人かと思って最後まで読んでいた。恥ずかしながら、あとがきでフランス国籍の有名な作家だと知った。道理で多国籍ぽい小説集だと思った印象が理解できた。全体に暗いトーン。表題作はそう言われると奥さんのジーン・セバーグが主演したゴダールの「勝手にしやがれ」ぽい倦怠感がある。一番印象に残った作品は「世界最古の物語」ホロコーストを奇跡的に生き残ったふたりのユダヤ人。なぜかスティーヴン・キングの短編集「恐怖の四季」の中の「ゴールデン・ボーイ」の気持ち悪さに通じる。もしかしたらキングはギャリの短編を読んでいたのではと思う。「われらの輝かしいパイオニアたちに栄光あれ」はSFなんだろうが、東欧の小説家に見られる人間への不信感が感じられた。「地球の住人たち」は哀しい。「デカダンス」もギャング映画みたいで泣かせるし他の短編も完成度が高い。多分、ロマン・ギャリを今まで名前すら知らなかったことは恥ずべきことなんだろう。

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2018年1月30日 (火)

ブッツァーティ『魔法にかかった男』読了

20篇からなる短篇集。大体が皮肉に満ちた奇想短編。もっと昔に早川あたりで出してくれたら良かったのに。一番、気持ちの悪いのは「家の中の蛆虫」日本のSF、安部公房あたりに似たような話「友達」?がなかったか。「巨きくなるハリネズミ」これも日野日出志の「はつかねずみ」を思い出す。こうみるとブッツァーティは日本人と親和性が高いのかと思ってしまう。結構、オチが判ってしまう話も多いがそれはそれで読ませる話ばかり。好きなのは「エレブス自動車整備工場」。地獄に行く資格もなくなるとなんとういう悲劇。逆に「個人的な付き合い」は悲劇の悲劇と言ったらよいか。これも似たような話がバラードの「千年王国のためのユーザーズガイド」で紹介されていた天国の話と表裏一体。キリスト教も大変。あと2冊出ると言うので楽しみ。

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2018年1月29日 (月)

『コングレス未来学会議』2013を観た

原作はスタニスラフ・レム「泰平ヨンの未来学会議」(自慢だけど集英社版を持っている)映画にはヨンは出てこない。女優が金銭と引き換えに自分をスキャンさせる。そして20年後未来学会議に招待される。そこではドラッグで満たされたアニメの世界。そこで騒動が起こりまた未来へ。一度は現実に戻るがそこは余りにも暗く貧しい世界。結局、またアニメの世界へ戻る。原作の方はドラッグ、ドラッグで訳の分らん物語だったような。確かレムもドラッグの実体験をしていたと思うが。映画は一応ストーリーがちゃんとありアニメも面白い。「ソラリス」を書いたレムとは別の泰平ヨンシリーズの皮肉、暗さもある。でも折角だから泰平ヨンを出してもっとどたばたした映画を観たかったのが本音。まじめなSF(映画では頻りにサィ・ファイと言って馬鹿にしていたが)としてはピルクスあたりを映画化してほしいと願う。

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2018年1月16日 (火)

『イヴのいないアダム ベスター傑作選』アルフレッド・ベスター読了

10篇からなる中短篇集。ベスターは40年以上前に「虎よ、虎よ!」を早川SF全集で読んだのがはじめだと思う。「コンピューター・コネクション」は読んだと思うが憶えていない。どちらにしてもそれほど思い入れのない作家だった。しかしこのホラーがかったSF傑作選は面白い。一番好きなのは、「昔を今になすよしもがな」この結末は恐ろしい。あと「ごきげん目盛り」「イヴのいないアダム」「願い星、叶い星」も確かに傑作だ。やはり1950年前後のSF黄金時代はすごいと思う。今、読んでも古くない。「イヴ~」1963年初出だけど。「分解された男」は買った?けど読んでいないような。読みたいけど、まだ積読本があるし多分読まない気がする。

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2017年12月13日 (水)

『フィリップ・K・ディックの世界』ポール・ウィリアムズ読了

この本はペヨトル工房から1991年出た本を一部改訳したとある。とすれば、多分買ってあると思うが、引越しで本は貸しコンテナの中の段ボールのどれかに入っているはずだが、今は捜す気力もないし、そもそも有るのか、本当に読んだのか記憶も覚束ない。この本にはディックの家襲撃事件をもとにポールがディックにインタヴューしているわけだが、それが事件の解明を口実にディックの創作の秘密に迫っている構造になっている。ディックはSFではなく主流小説を書きたかったが、それは生前あまり評価されなかった。わたしも「戦争が終り、世界の終りがが始まった」とか「ニックとグリマング」とか読んだ気がするが、あまり印象に残っていない。数年前の処女作「市に虎声あらん」は面白かった。一番はじめにPKDを知ったのは早川の世界SF全集の「虚空の眼」でベスターの「虎よ!虎よ!」と一緒の巻だった。それから「火星のタイムスリップ」「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」これは珍しくハードカバー。「ユービック」等々。一番好きなのは「暗闇のスキャナー」。サンリオには随分お世話になった。やはりPKDが好きな人にはこの本は読んどくべきだろうな。ディックの小説は詳細は理解できなくてもO.K。哀しく感じられればそれが全て。昨日スピルバーグの映画「マイノリティ・リポート」を観たが、プレコグなんて久しぶりに聞いた。懐かしい。面白かったけど、説明多すぎだろう。もっと気楽に作って、エンディングも暗めでと思った。

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2017年11月22日 (水)

『火の書』ステファン・グラビンスキ読了

グラビンスキ「動きの悪魔」「狂気の巡礼」に続く3冊目の短編集。
今回は9編からなる。最後の方にインタビューや作家ノート風の文章が載っている。原書の9作目をオリジナリティがなく小説でもないので「有毒ガス」に差し替えた日本独自の短編集とのこと。今回は「有毒ガス」を除き「火」をテーマにした幻想小説。一番好きなのは「花火師」宮澤賢治の「よだかの星」みたい、格好よさ。「有毒ガス」は当時はポルノまがいと言われたらしいが、スチーブンソンの「ジキル博士とハイド氏」のよう。「白いメガネザル」の煙突掃除の話もいい。フラバルの「剃髪式」のビール工場の煙突を思い出した。グラビンスキは訳が良いせいで読みやすく、読後感も内容に比べて悪くない不思議な幻想作家。今回は帯にもラブクラフトは出てこない。やはりどちらかというと作者が評価しているポーの雰囲気に近い気がする。

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